2015年4月29日水曜日

人間と非人間のあいまいな境界


2014年、チューリングテストに合格し、機械の領域から世界初の人工知能だと認められた「Eugine」。
 http://goo.gl/tGGfDe
再生技術により生まれた人間の身体もしくはその一部。
 http://goo.gl/b2V5mD
幼児程度の知能があるとして解放されるニューヨークの実験棟のチンパンジー。
 http://ggsoku.com/?p=88488
人間ではない人というロジックから解放されるべきとされたアルゼンチンの動物園のオランウータン。
 http://goo.gl/fXxVD6
知性や感情を持つものとしてまた人類ではない人として認められたインドの曲芸イルカ。
 http://goo.gl/1gWrX

人類と人類ではないもの、
知性と非知性、
絶対的に守られるべきものと使役されて当然のもの、
それぞれの境界があいまいになりグラデーション化してきている。

いやそもそもはっきりした境界があるというのは事実ではなく、
都合よく見えていた恣意的な視点でしかなかったのかもしれない。

信仰よりも強く当然のこととして信じてきた”至高の我々””最も尊ばれるべき私たち”という概念はゆらぎつつある。

これからは当然と思うことを捨て、社会を維持・発展させるためにこの境界を政治的に選び更新しつづけなければならない時代がとなった。

この時代では”我々=人類”という認識も変えなければならないとき来るだろう。

いまの我々を乗り越える存在が現れ、いまの我々の幅が広がり、いまの我々から外れるものも出てくるだろう。

2015年4月15日水曜日

今日は弟と義理の祖母の命日

36年前の今日、僕の最初の弟は他界した。
6つ離れた幼いヤンチャな彼と僕は庭先で遊び、
父母や祖父母は春の農作業に勤しんでいた。

少し離れたところから友人が遊びに来て
僕は彼との遊びに夢中になり、
やがて公民館前まで遊びに行こうと
幅の広い用水路の脇の土手を一緒に歩いて行った。

公民館前での遊びが一段落してから弟のことを思い出したけど
帰ってみたら行方不明になっていることで大騒ぎになっていて、

家族総出で探した結果、
まさかと用水路の下流に僕ひとりで探しに行ったら
彼が雪解けの冷たい川の水にさらされながら
大きめの石に引っかかって浮かんでいた。

慌てて川におり、彼を抱きかかえていると、
僕が川に落ちたと勘違いした隣の部落のおばあちゃんが
様子を見に来て一緒に川におりてくれた

自宅玄関で家族ができる限りのことをしたけれど、
その後病院で出来るだけの処置がされたのだろうけど、
彼は戻ってくることはなかった。

その後警察は僕を発見した場所まで連れ出し、
川の上から見つけた場所の石に向かって指差すように言う
指差す僕の姿と一緒に現場の写真を撮る流れは事務的で
僕には残酷にうつっていた。

弟はきっと友人と僕が歩く川の土手を
慌てて追いかけて来たに違いない。

そして足を滑らせて川に落ち、
溺れながら体温を失っていったに違いない。

僕のせいで彼は命を落としたとずっと思っているし、
これからもこうして毎年思い出しつつけようと思っている。

毎年どころかいつもこのことは僕の心のどこかにあって、
どこにもいくことなく一生ずっとついてまわるのだろう。

月日が経ち祖父母はもういないし、
父母はそのことを話題に出そうともしない。

今の弟はそれから2年を越えてから生まれた。

彼が幼いころ
「兄弟三人揃っていたらもっと楽しかったのにね」

彼の優しいひとことにもう彼があとから生まれてきた意味はあったことが証明されたと思っている。

残酷だけど最初の弟が無事だったら彼はいなかっただろう。

いまの弟にはいつもそうしたどこか申し訳無さを持ちながら付き合っている気がする。

最初の弟には時々思い出してやるくらいのことしか出来ないけど、
両方の弟をこれからも大事にしていこうと思う。

それから、1年前の今日のことだったと思う。
義理の祖母が亡くなったのは。

一緒に過ごせた時間は長くはなかったけれど、
大事な人が存在するのはその人がいて大事なものを育み守ったからこそ。

大阪で苦労を重ねて生き抜いた彼女の人生もこれから5分ほど偲ぶ時間をとり鎮魂としよう。

そして自分の人生に立ち戻って今日を生きよう。

2015年4月1日水曜日

聴取メモ JFNサードプレイス 月刊寺島実郎の世界 2015.03.24 「21世紀の日本の構造変化―進む貧困化と内向

聴取メモ
JFNサードプレイス 月刊寺島実郎の世界 2015.03.24
「21世紀の日本の構造変化―進む貧困化と内向」

  視聴はこちら

個人株主は人口の12%のみ
88%はしておらず、格差になっている 

株式市場は市場に投じられているお金の量によって上がったり下がったりする
現在は外国人投資家の買い越しで上がっているだけで日本人は買ってはいない
アベノミクスと言われてから外国人投資家の累計買い越し17.5兆
日本人投資家+機関投資家の売り越し16.7兆
米国が金融引き締めを始めているので金利を引き上げるので
還流していくのではないか

公的資金「くじら」が動き始めている
年金基金、いままでは6割国際で運用。株は11~12%まで
いま25%までOKというルールにしてしまった。2014年10月
年金基金137兆円GPIFが運用、28兆が株式市場に。。。
3つの共済のお金が4兆くらい入ってる?
かんぽやゆうちょも次第次第に
日銀そのものが上場投資信託のような形、、、
3つ合わせて33兆円くらい。
いま19,000円だが、この種の分野の専門家、22,000円までいくなんて言っている

公的資金20-25兆投入しても株価を維持しようとしている。
株が高いから景気が良い、景気がいいからアベノミクスは成功、政権は安心
これ危険でしょ?

公的資金がインフラに使われていくのならいいけど
市場は残酷で乱高下する

日本の実体経済
2012年9,000円日経平均、いまは19,000円→株価は倍
日本の実態経済は。。。
恩恵を被っている人はいるけど格差が広がっている
貧困が広がっている
実質ゼロ成長、マイナス成長

2000→2013年の間の
勤労者家計の可処分所得変遷
(可処分所得=給与所得−年金-税金−社会保険)
2000年47万3,000円
2013年42万6,000円
平均的家計では47,000円減 年額で60万減

日本人は貧乏になった。

消費は?
日本の全世帯
月額27,000円減
それでも増えたもの
 自動車関係費(生活のための車)移動、介護、子どもの送り迎え
 通信費−単価は下がっているけど、家族全体がスマホ、ケータイ
 健康医療関係−家計が苦しくても命に関わるものには払う
減ったもの
 交際費、外食、酒類 →日本人はしょぼくれた
 学びの力→書籍代、教養、娯楽、授業料、仕送り
  地方出身の学生はアルバイト一生懸命
  教養のための出費はせちがらく→日本の空気に影響

日本人は学ばなくなり、積極的に行動しなくなった
外の出来事に目を向けなくなった
内向きの日本になってきた。

労働分配率(労働者へ分配された金額/企業が喪失した付加価値)
 2000年67.3%
 2013年61.6%
 労働組合運動の弱体化
  連合−組織化比率は17%
  働いている人の8割以上は労働組合に入っていない
   →21世紀に入って円高圧力に苦しみに上がらグローバル化でサバイブ
    企業の体質を筋肉質に
     →「いやならやめてくれ」の世界
   企業自身は生み出した利益は付加価値を内部留保して、
    次の競争のため
    内部留保:2013年328兆円

ところがいまのシーンは滑稽
 政府がアベノミクスの効果を浸透させるため
 労組代表と企業代表に分配お願い

一時的に円安の恩恵を被っている企業がベースアップしているように見えるが、
全体観からみると物価があがっているほど賃金が上がってはいない。

川上インフレ川下デフレ
 原料上がるけど売価を上げれない。
  賃金が上がらないから

タイの正月「ソンクラーン」を前に同国航空業界が大打撃

3月半ばにICAO−国際民間航空機関がタイ航空局に「重大な安全上の懸念がある」とした問題が大きな影響となってきている。

http://goo.gl/4zzzCH

タイはミャンマーなどの上座部仏教の国と同時期に毎年4月に新年を迎え、それが年で最大の旅行シーズンとなる。

タイベースの航空会社は最近日本への就航を伸ばしていて、またThai AirAsia XやNok Scootといった新興ローコストエアラインも日本への就航を準備しいる矢先、日本はチャーター便と新就航の定期便の合計おおよそ100本の便を許可しないこととなった。

日本に続き韓国もまた同様の措置をとることとなり、30日には中国も追随、31日には米国FAAもタイ航空に対して独自のアセスメントを行うということになった。

http://reut.rs/1I3Vs3d
http://goo.gl/y8cbCX

就航できなくなった便についてはすでに大量のチケットの払い戻しが行われていて、各航空会社の痛手となっているほか、登場予定だった人たちの休暇が台無しに、また代替チケットを獲得しようという動きから価格の高騰や満席状態が容易に想像できる。日本の観光地で4月のタイからの売上を期待している向きにも影響が出るでしょう。

ICAOが指摘しているのは、タイ航空局の担当者の知識不足。「よく知らなくせに審査をしている」ということらしい。

現在軍事政権下であることが直接的に、また国際政治的に影響しているのかわからないが、我々が便を選ぶときに気をつけるべきは航空会社だけではないことを物語っているように思う。

どこの国の航空会社なのか、パイロットの健康状態に問題はないか、当日の天候はどうか、空の混み具合はどうか、管制官の資質はどうか…。

こうしたことは利用者が容易に手に入れられる情報ではなく、搭乗前ならほぼ入手不可能というものも含まれている。

(昨年墜落したスラバヤ発のエアアジア機の直接的な問題点は、悪天候x空の混雑x管制との連携とみられる。墜落した便は日曜日の就航は許可されたていなかったという事実は、遠因となっているのかどうかわからないが気味が悪い。管制を疑わなければならないのであれば、そもそも安全な航空会社を選ぶというだけでは不十分ということになる)

昨今は各航空会社の安全性を容易に把握できる以下の様なアプリも出てきていて便利になっているが、

http://goo.gl/8sjOlF

先ほど並べた各要素についても即時的に公開され、信頼できるアルゴリズムでユーザーが簡単に参照できるようになる状況が望ましく思われる。また、各情報を公開すること自体が安全性を損なうことになるというアンビバレンスも想像できるが、昨今のビッグデータ的観念から「人の目を触れない情報の共有」と暗号化で乗りきれるのではないかと感じている。

日本をダメにするうさぎ跳び精神

なんか良さげなこと言ってるのかなって思って聴き始めてみたYoutube。 武井さんじゃなくて、武井さんがインタビューしてる相手のことを「あかんなあ」と思ったのでオピニオン。 【武井壮】日本人に多い間違った働き方!! 武井さん聞き手となっている相手は俣野成敏さんとやら。...