2015年4月15日水曜日

今日は弟と義理の祖母の命日

36年前の今日、僕の最初の弟は他界した。
6つ離れた幼いヤンチャな彼と僕は庭先で遊び、
父母や祖父母は春の農作業に勤しんでいた。

少し離れたところから友人が遊びに来て
僕は彼との遊びに夢中になり、
やがて公民館前まで遊びに行こうと
幅の広い用水路の脇の土手を一緒に歩いて行った。

公民館前での遊びが一段落してから弟のことを思い出したけど
帰ってみたら行方不明になっていることで大騒ぎになっていて、

家族総出で探した結果、
まさかと用水路の下流に僕ひとりで探しに行ったら
彼が雪解けの冷たい川の水にさらされながら
大きめの石に引っかかって浮かんでいた。

慌てて川におり、彼を抱きかかえていると、
僕が川に落ちたと勘違いした隣の部落のおばあちゃんが
様子を見に来て一緒に川におりてくれた

自宅玄関で家族ができる限りのことをしたけれど、
その後病院で出来るだけの処置がされたのだろうけど、
彼は戻ってくることはなかった。

その後警察は僕を発見した場所まで連れ出し、
川の上から見つけた場所の石に向かって指差すように言う
指差す僕の姿と一緒に現場の写真を撮る流れは事務的で
僕には残酷にうつっていた。

弟はきっと友人と僕が歩く川の土手を
慌てて追いかけて来たに違いない。

そして足を滑らせて川に落ち、
溺れながら体温を失っていったに違いない。

僕のせいで彼は命を落としたとずっと思っているし、
これからもこうして毎年思い出しつつけようと思っている。

毎年どころかいつもこのことは僕の心のどこかにあって、
どこにもいくことなく一生ずっとついてまわるのだろう。

月日が経ち祖父母はもういないし、
父母はそのことを話題に出そうともしない。

今の弟はそれから2年を越えてから生まれた。

彼が幼いころ
「兄弟三人揃っていたらもっと楽しかったのにね」

彼の優しいひとことにもう彼があとから生まれてきた意味はあったことが証明されたと思っている。

残酷だけど最初の弟が無事だったら彼はいなかっただろう。

いまの弟にはいつもそうしたどこか申し訳無さを持ちながら付き合っている気がする。

最初の弟には時々思い出してやるくらいのことしか出来ないけど、
両方の弟をこれからも大事にしていこうと思う。

それから、1年前の今日のことだったと思う。
義理の祖母が亡くなったのは。

一緒に過ごせた時間は長くはなかったけれど、
大事な人が存在するのはその人がいて大事なものを育み守ったからこそ。

大阪で苦労を重ねて生き抜いた彼女の人生もこれから5分ほど偲ぶ時間をとり鎮魂としよう。

そして自分の人生に立ち戻って今日を生きよう。

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